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子供のころはいろいろな漫画を見て面白がっていたし、それは青年になっても変わらず、そのどこが面白いのか、その漫画にどんな意味があるのかという分析などほとんどしなかった。当時は、漫画というのは天才たちが描くもので、彼らは別世界の住人だと思っていたのである。ところが、実は彼らは年齢的には私よりほんの少しだけしか上ではなかったのである。
で、彼らの多くが一般人に較べたら天才と言っていい才能の持ち主であることは確かだろうが、その中には絵だけは上手いが物語作りには無能な漫画家もけっこうおり、そういう人々はやはり大物漫画家にはなれなかった。
山上たつひこという漫画家は、奇妙な絵の個性を持っていたが、ギャグ漫画の世界では革命者と言っていい存在で、ギャグ漫画の革命者としては赤塚不二夫に続く天才だったと思う。だが、大物漫画家になったかと言うと、一般的にはそうは見られていないのではないか。作品のレベルは素晴らしいし、業績も凄いが、途中で小説家に転向したせいもあって、たとえばつげ義春あたりと比べられるような異端の作家という位置に落ちついているように思える。もともとギャグ漫画家というのは軽く見られる傾向があるのだ。

本題に入る。
「がきデカ」という作品についてである。これは「サウスパーク」の先取りとも言える作品ではないだろうか。もちろん、少年漫画誌に掲載される作品だから、かなりオブラートに包まれているが、その潜在的なアナーキズムや「良識ぶったもの」への批判の精神など、よく似ていると思う。
私が昔はまったく気にもしなかったのが、なぜこの作品の主人公のこまわり君は「少年警察官」を自称しているのか、という問題だ。もちろん、それは単なる「ごっこ」遊びだと周囲の人間たちは思っているのだろうが、当人はかなり真面目に「警官としての権力」をふるおうとする意思を見せているのである。
つまり、山上たつひこがこの漫画を書いた心の底には、「普通の人間が、ある職業に就いただけで権力を持つ」ことの不思議さ、権力というものの怪奇さではなかったか、と今の私は思う。
それが、「光る風」のような痛烈なディストピア漫画を描いた漫画家が、このハチャメチャな少年ギャグ漫画の底に秘めた牙だったのではないか。
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これは、後から読んだのだが、そうか、私は欠点の無い人間だったのだ。
ただ、馬のように速くて強い存在には憧れる。ナニが馬並みであったらなあ、とは若いころにいつも思っていたwww




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①これは特に意味なし
②あなたがなりたい自分
③あなたの欠点
















面白い思考実験で、創作メソッドのヒントにもなりそうだ。
私は最初ネズミを考えたのだが、それは、イヌが平面的攻撃、サルが頭上(樹上)からの攻撃、キジが攪乱要員や情報伝達要員と考えたから、より小さいネズミがいたほうが諜報員としていいのではないかと考えたわけだ。だが、戦闘を考えるなら、ネズミなどよりは、大きくて力のある動物がいいわけで、そこで馬か牛かとなるが、牛よりは馬のほうがスピードがあってよい、と判断した。桃太郎がそれに乗って電撃戦ができるわけだ。まあ、昔から戦には馬が使われてきたには理由がある。
なお、このツィートを載せていた大童澄瞳の回答は、人間、というものだが、それでは「動物を仲間にする」という大前提が無くなってしまう。動物が家来になるのが、この御伽噺のポイントだろう。それに、人間というのは自我や自負心や利己心があるから、いつ裏切るか分からないし、自分の意志で行動して作戦を滅茶苦茶にする可能性もある。

なお、馬を仲間にしても重大な欠点があるとは思わない。長所や欠点を比較考量して決定したからだ。

それにしても、なぜ「桃太郎」ではキジを仲間にしたのだろうか。戦力として、キジに何かメリットがあるとは思えない。おそらく、キジについての神話的な要素が関係しているのではないか。あるいは岡山県の昔話世界独自の事情か。




【心理テスト】
あなたは桃太郎です。
イヌ、サル、キジの他にもう一匹好きなものを連れていけることになりました。

①その動物はなんですか?
②それはなぜですか?
③連れていくと重大な欠点がありました。それはなんですか?














下の写真を先に見て、外国人の描いた江戸か明治の日本の風景だろうな、と思ったが、実際そうだったようだ。お坊さんの姿や棺桶(?)が、日本ではなくシャムかタイあたりのものに見える。これは、スケッチというのは、動いているものや通り過ぎるものについてはほとんど第一印象とその記憶で描くしかないからだろう。つまり、はっきりとした姿がつかめないうちに通り過ぎるから、それらしいものを記憶のどこかから引っ張ってくるわけだ。だから、時間をかけて観察できる建築物などはわりと正確だが、人物や移動物は怪しいと見るべきである。



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★水彩画のニッポン

幕末に日本を訪れた外国人は、当時の様子を描いた貴重なスケッチを現代に残してくれています。Captain Charles Bedwellもその一人。1858年頃の江戸の葬儀風景を水彩画で描きました。この人の素性は今ひとつわからないのですが、恐らく訪日した船の船長ではないかと思われます。












原画と売り物のサイズの違いがこれほど極端だとは知らなかった。
断ち切りというのは作者がどこで断ち切りにすると指示するのか、それとも編集者や印刷所の判断なのか。






あずまきよひこ認証済みアカウント @azumakiyohiko 8月28日

原画展名古屋記念、原画の話3。うちの原画には時々隅に略記号が書いてある。よくあるのが「SK」。これは「差し替え」のこと。気に入らなかったので後で絵を差し替えるって印。記号を書いてるとなんかプロっぽくてかっこいいので書き始めた。展示原画を見てたら自分でもわからない記号もあった。

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